14Jun
ライフ
現在、軽自動車は日本国内の市場において、まさに中心的存在と言えるジャンルとして定着しています。維持費や燃費の問題、ガソリン高騰など理由はさまざまですが、これらのニーズを逃してはならないとメーカー側も、開発と生産に力をそそいで来たことも背景にあります。
さて、初代との間に長い年月の空きがあったものの、今ではメーカーの顔となっているのが、本田技研工業が発売している「ライフ」です。1971年「NIII 360」の後継車種として生まれました。
セダンやバンのほかに、「ステップバン」と「ピックアップ」と呼ばれるモデルがありました。現在のようなトールワゴン型のモデルになったのは、2代目からです。その後1974年に、シビックの大ヒットによるライン増産にともない生産は終了されました。
ライフ記事一覧
ライフの特徴
「NIII 360」の後継車種として、1971年に初代のライフが誕生しました。これは現行モデルとは違い、今ではあまり見かけないデザインで、バンや4ドアセダンなどのバリエーションが存在しました。さらに特徴的なのは、その派生車種でしょう。一つは「ステップバン」です。これは当時の軽自動車としては唯一、トールワゴン型ボディを持っていました。インストパネルが机代わりに利用でき、営業マンからは好評でした。もう…
特別仕様車
特別仕様車が、ラインナップに存在しているのはめずらしいことではありません。昔から行なわれてきた販売戦略のひとつでもあります。そして、このホンダのライフも例にもれていません。例えば、初代では「ステップバン」と「ピックアップ」が発売されていました。2代目にはカセットデッキや専用のシート表皮を採用しつつも、価格を抑えたものがありました。3代目では、電動リモコンドアミラーなどの装備を取り付け、代わりにオー…
不遇の時代
1971年、今の軽トールワゴンのスタイルのもとになった初代ライフが誕生しました。「NIII 360」の後継車種として登場し、不満点とされていた油のにおいや暖房のポテンシャルも解消されています。しかし、同じホンダの「シビック」の爆発的なヒットを受け、工場のラインを譲らなくてはならず、短い期間しか生産されませんでした。さらに保安基準が新しくなったことや、車検の義務化などによって、この時代の軽自動車のメ…
5代目
現行のライフは5代目であり、2008年から販売がスタートしました。なによりも変化したのは、「i-SRSエアバッグシステム」と呼ばれるものです。これは、連続容量変化タイプの方式であり、衝撃を低くおさえたり、高い保護性能を実現しています。また、「運転のしやすさ」にもこだわりました。大型の三角窓の採用、フロントワイパーの位置の見直し、ドライバーの目線と腰の高さの最適化、埋め込み式のヘッドレスト、大型テー…
3代目
1998年に、ライフは3代目へと進化しました。ここからボディサイズがすこしだけ大きくなりました。1998年10月1日に軽自動車の規格が改定され、これに合わせたのです。またそれと同時に、衝突時の安全性能を高める工夫もほどこされました。さらに助手席側にもエアバッグが標準装備されるようになり、同乗者を守ろうとする意識が窺えます。それから特別仕様車がいくつか存在しています。もっとも目立ったのは、それまでに…
4代目ライフ
「ホンダメイドの美味しいデザイン」というテーマのもと、先代とはうって変わって全体的に丸っこい印象の4代目のライフは、2003年の9月5日から発売が開始されました。自然吸気とターボモデルの2つがエンジンラインナップに存在します。マニュアルトランスミッションを廃止し、全車オートマチックのみの設定になっています。先代の「ダンク」は、吸収される形でなくなりました。その代わりに「F」と呼ばれるグレードをベー…
2代目誕生
1974年に初代のライフが生産終了して、23年後の1997年に2代目が誕生しました。この長い年月でシルエットそのものを変更することになり、先代のとはうって変わった軽トールワゴンのボディ形状で登場したのです。同じくホンダから発売されていた「トゥデイ」から、コンポーネントを流用しており、かつて存在していた「ステップバン」の再登場、とまで言われていました。エンジンは自然吸気のものがひとつだけでしたが、ト…
360の後継車
初代のライフは「NIII 360」と呼ばれる自動車の、後継車種として登場しました。しかしシビックの大ヒットによって工場のラインが奪われ、1971年から1974年のわずか3年間しか生産されていませんでした。その23年後の1997年に、事実上の2代目として軽トールワゴンのジャンルで、復活を果たすことになります。これには「ステップバン」や「ピックアップ」と呼ばれるモデルが存在します。それ以降も派生車種は…